マット洗い場

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こんなに海辺を歩いていても あまり潮の香りがしないのが不思議です。

ここはマット洗い場。
公共の場なので、誰でも使えますよ。

塩水でマットを洗うの?と思うでしょ?
このような洗い場は海辺ではよく見かけるのです。外海からの対流がほとんど無いので塩分は薄く、
洗剤も環境に配慮されたものが使うのがきまりです。

家々からマットを持ち寄ってブラシで洗い、大きな脱水機にかけて絞り(もちろん手動)、干します。
織りのマットは北欧の暮らしにはなくてはならないものなので、季節ごとにここに来て洗うわけです。
日本だと大きなものも簡単に洗えるコインランドリーなどがありますが、こちらではそういったものがありません。

決して新しいものではなく、使い込んだ古いものがほとんどです。
水を吸ったマットは重く、とても一人では抱えきれないので手伝いも要りますね。
日本の暮らし方とは別のところに豊かさがあるようにも感じます。
ここは古くから社交場として、また北欧の伝統的な習慣が残っている場所だと思います。