北欧で想う」カテゴリーアーカイブ

mari spirit

002006

marimekko本社入口にはこのようなサインが飾られており、色彩豊かな世界が広がります。テキスタイルに圧倒されるものの、私は壁に飾られた小さなタペストリーを見つけました。

それはここに来て一番心惹かれるものでした。マリメッコ精神を表した手作りのタペストリーです。

マリメッコらしい遊び心と、クリエイティブ精神、人としてベースになる大切なものを教えられた気がしました。

FAIRNESS

LIVING NOT PRETENDING

COURAGE

JOY

COMMON SENSE

 

 

 

 

 

スウェーデンの幼稚園

図書館から少し歩いて坂をおりたところに、子ども達たちが通う幼稚園があります。

園庭にはブランコやシーソーがあり、雨上がりでひんやりしていましたが、
外で遊ぶ子どもの姿も見られました。

門とかのしきりがなくて、出入りが自由です。
日本だと部外者の出入りが禁止で、塀があって門にはきちんと鍵ある印象ですが、ここ北欧はそのあたりはオープンのようです。

一番印象的だったのは、子どもたちの洋服。
外出時には蛍光色の厚めの「つなぎ」のような洋服を着るんです。

そういえば、ローゼンタールでも図書館でも、みんな日本の消防士さんのような服を着ていました。

迷子や危険を避けるためのものなんでしょうかね。

蛍光色の洋服

こんな風なお洋服。

オレンジだったり、黄緑だったり、黄色だったりととにかく色鮮やか。

これだと迷子になってもすぐに見つかるね。

転んでもすりむいたりしないからケガもしないね。

ローゼンダールガーデン

ストックホルム中心部から運河を挟んだところに位置するユールガーデン島へ。

一度は行ってみたかったローゼンダールガーデンを訪れたのはちょうど秋の頃。
うっそうと繁った紅葉の森を抜けると、そこにはハーブ園やりんご園、野菜や花畑が目の前に広がります。

カサカサ音がする落ち葉の道には、イガ栗やどんぐりの実もいっぱいです。

なんとも懐かしいところに帰ってきたような、土の匂いがしました。

夕暮れの海

空と海の境目は驚くほどくっきりとしています。
縦に伸びたすじ雲から、ひこうき雲がすぅーっと一直線に伸びました。
濃い青と白のコントラストは、目にも心にも優しい色です。

きれいだなと思う気持ちと、小さなせつなさも心に込み上げてきて、
遠い国に来たことを実感しました。

こういう時に思い出すのは、大好きな人の優しい顔です。

スワンチェア

こちらヤコブセンのスワンチェア。
ベッドの色に合わせた深いオレンジ色です。
白鳥が羽根を広げたような形で、肘掛がついており、回転します。
ゆったり座ってちょっと考えごとをしたり、本を読んだりするのに最適でこの椅子にはよく座りました。
気がつくと寝てしまっていることもありました。
この部屋の主役は座り心地のよいヤコブセンの椅子なんですね。

私の部屋は角部屋で2面がすべて窓になっていました。
とても明るく、日差しが入るとほっとします。
部屋のカーテンは着替えをする以外は空けておきました。
北欧の雲の流れや空の色の移ろいを見ていると、自分の心と向き合っているような気がしました。

海、Hav ハウ

北欧の海はとても穏やかです。
波がなく、静かな湖、大河のように思えるほどです。
デンマークはドイツ国境を接するユラン(ユトランド)半島からリ・ベルト海峡を挟んでフュン島、ローラン島など400以上の島々から成り立つ国です。
静かな海には、小さなヨットもあり、風に乗って流されるというより、ただ浮かんでいる様子なんです。時間が止まって、まるで絵を見てるようでした。

日曜日ということもあって、この丘から海を眺める人たちがたくさんいました。
大人は休息と励ましを求めて、子どもは一層のエネルギーを求めて、ここに遊びにきているようです。

風、Vind ヴィン

目に、耳に、頬に、からだ全体に風を感じた場所です。
自分の気持ちを立ち直らせてくれるような、優しく包み込んでくれるような、穏やかに癒してくれるような、そんな風を感じました。
だからみんなこの場所に長く座っているのだと思います。

ここは、ルイジアナ美術館の中庭から見た風景です。
前に広がるのはオーレスン海峡、遠くにスウェーデンが見えます。
この素晴らしい風景を誰にどう伝えよう。
心がぐっと熱くなりました。