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アラビア工場閉鎖は残念

ヘルシンキARABIA工場

ヘルシンキARABIA工場

9月に発表されたアラビア工場閉鎖のお知らせはとても残念です。生産は海外へ移し、工場で働く人々は解雇されるとのこと。

ヘルシンキ中央駅からトラム6番でアラビアは終点。朝と夕には、このトラムで通勤される方も多く見かけました。ファクトリーショップはそのまま営業、デザインも国内で行われるそうですが、海外でアラビア食器が作られるというのは、ちょっと複雑な気持ちがします。この工場はヘルシンキの象徴のような建物で、すじ雲にそびえる煙突が大好きでした。不思議とここにやってくる日はお天気が良く、

「ようこそ、いらっしゃい!」と、

笑顔で出迎えてくれているような気がしたものです。

我が家ではアラビア食器が日常的に使われていますが、自分の生まれた年に生産された食器もたくさんあります(50年前)

小さな欠けやカトラリー跡があったりもしますが、割れないように大切に取り扱いますので、まるで年齢を重ねてあちこち痛い自分をメンテナンスしながら労わっているようです。

アラビアの食器は日本の食卓によく馴染みますので、どんな食材にもよく合い、不思議な存在感があります。

これからも大切に使っていくつもりです。

ベルサ

ベルサ

 

 

 

 

スーホルム

12.16-1 12.16-2

晩年にヤコブセンも暮らしたスーホルムは、レンガづくりのテラスハウスです。
レンガの色がよい具合に落ち着いて、周りの景色とよくあっています。
大きく斜めになった屋根が特徴で、どこの家からも海が眺められるような造りになっています。ヤコブセンは海が一番よく見える場所を選んだそうです。
どの家だったのでしょう。

家々を繋ぐ道は狭くて、興味津々で進んでいくと庭先に出てしまい、
年老いたご夫婦がちょうどテラスで海を眺めていました。
お邪魔してごめんなさい。

スーホルムは 水に浮かぶ小さな町 という意味。

この付近にはこれ以上に高い建物はなく、空と海だけに囲まれた場所であることがわかります。

こんな素敵な家に住めたら、毎日穏やかに暮らせて優しい人になれそうな気がしたり。

スーホルム、ネーミングの響きもいいですね。

おなじみのアラビア工場

8.11-1 8.11-2

ヘルシンキの青い空にそびえるアラビアの煙突、とてもきれい。

日本でもおなじみのブランド・アラビアは1873年創業の北欧で最大規模を誇る
フィンランドの陶器メーカー。
四角い建物にまっすぐ伸びた煙突、タテに連ねたARBIAのロゴと小さい窓が絵になりますね。

このARABIAのロゴ、作られる年代によって微妙に違うんですよね。
ここで作られるカップやソーサーなどの陶器の裏には、ほとんどARABIAというロゴが入っていますが、
そのロゴの形は制作年代を判別する目安になると言われています。

街のヴィンテージショップやフリーマーケットに行くと、このアラビアのの陶器が多く並んでおり
「これはアラビアのものよ!品質に間違いなし!」とお店の人に勧められます。
裏を覗こうとすると、「これは○○年代のものよー」と 先に言われてしまいますよ。
おっと!大切に大切に扱わなくちゃね。

トラム6番(arabia行き)に乗って終点ひとつ前で下車し、この煙突を目指していくと迷いません。
この工場で働く人も多いのでしょう。朝と夕方の6番トラムは通勤の人たちでいっぱいです。

ヘルシンキ郵便局

北欧紀行12.15 北欧紀行12.15-2

北欧雑貨を買った時は、いつも郵便局から日本へ向けて荷物を送ります。
封筒や段ボール箱などはサイズもいろいろ豊富にそろっているので、
荷物も持ち込んで、ここでパッキングするといいです。

中央駅すぐそばの建物の中は鮮やかなオレンジ色がベースになっていて
とても明るく感じられます。
冬の暗い時でもここに来ると ぱぁっと気持ちが明るくなるような
そんなところです。

マリメッコの影響かな。

ずいぶん歩いて。

どのくらい歩いたかな。森の中をしばらく歩くと、やっと視界が広がり、遠くに建物が見えました。昔、王家の庭だったところだから、とっても広い。

最近、パソコンの画面や、急がしそうに歩く人の背中ばかりを見ていたような。だからこの空の青さに映る景色を見た時、目が遠くなって、しばらくその場所に立っていたような気がします。

「すごい景色だね。目が遠くなっちゃいそうだね」と、となりにいる人に話かけようとしたら、
もうずっと先に歩いてしまっていました。

さて、おめあてのCAFEまでもう少し。

ルイジアナ美術館

もともとはスウェーデン風のヴィラだったというこの美術館。コペンハーゲンから電車で北へ20分ほどのところに位置します。
電車から降りて、しばらく大きな道沿いを30分程歩いてやっとつきました。

こちらはまるでふつうの家のよう。中央の小さな玄関から入ります。
入り口はとても小さいですが、まさかその奥にとても広い庭園があるとは思いもつきません。

海・芝生・青空・ゆったりとした時間・落ち着く空間。心地いいと感じるものがたくさんあります。

もしここを訪れることがあったら、庭にでて、緑の芝生に寝て、空を見上げて、かすかな海の香りを感じてください。

アントチェア

アントチェアが並ぶルイジアナ美術館のカフェ。
おもしろい形とくびれのある背もたれ部分が特徴です。
アリのように見えるところから、アリンコチェアとも呼ばれています。

アントチェアの基本形は3本脚ですがここのカフェは4本脚でした。3本脚の椅子にも座ったことがありますが、油断すると転んでしまいそうな気配があります。やはり安定感でいえばこの4本脚です。

アントチェアといえば、日本では金沢21世紀美術館が有名です。階段状に約100脚の黒のアントチェアが整然と並んでいます。

かわいい家々

郊外に行くと、こんな一軒屋を多く見かけます。広い敷地の中にポツンと立つ家。
とにかく庭が広くて、芝生や庭木、草花でいっぱいです。小さなテーブルや椅子もあって、お休みの日には外でお食事をするのでしょう。

日曜日の午後に、お父さんが庭の手入れをして、その横で女の子が遊んでいるのを見かけました。日本のように高い塀やコンクリート壁で敷地を囲んでいないので、とても開放感があります。家の壁と空の色と庭の緑、コントラストが美しいです。ムーミンハウスみたいですね。

SASホテル 1

北欧を代表するデザイナー、アルネ・ヤコブセンが設計したSASロイヤルホテルの一室です。
今回の部屋は全体がオレンジ色ベース。
床・壁・椅子・ベッドの色が統一されていて落ち着いた色調です。
壁やカーテンはとてもシンプルで、ヤコブセンがデザインしたもの以外は余分なものが何もありませんでした。
一番のお気に入りはこちらのベッドの照明なのですが、明かりが点くと違う色になり、しかも夜は浮き上がったように見えるのです。
形といい、色といい、昼夜両方楽しめました。

ホテルにはヤコブセンがデザインした椅子があちこちにあり、次回はそちらをご紹介します。

宮殿前では

ちょうど衛兵交替式が行われていました。
11時30分にローゼンボー離宮を出発し、少し離れたアメリエンボー宮殿に12時きっかりに到着します。
クマの毛皮の帽子を被った衛兵の行列はガイドブックなどでよく見かける光景です。
もともと王家の住居ではなかったそうで、衛兵が立っていなければ宮殿とは思えないほど静かな佇まいでした。
ローゼンボー離宮はクリスチャン4世王により建てられたオランダルネッサンス様式の建物。
熱烈な恋に落ちた王が愛する人と暮らした新居だそうです。
このあたりは博物館や美術館が多く立ち並ぶ文教地区です。
街の中心部の重厚な建物と緑深い自然がうまく調和されていて、この国の歴史を感じます。