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ホテル アレキサンドラ 1

1910年創業のコペンハーゲンにある老舗ホテルです。
外見、内部ともにクラシックでモダンな雰囲気です。
名作家具がロビーや通路に使用され、ずいぶん古い家具もあります。
人が使いこんだことで背もたれの木の部分に丸みができていたり、階段の手すりにくぼみがついていたりと、古いホテルを思わせる箇所が随所にありました。
手に優しく感じられ、ほっとしました。

ヤコブセンのエッグチェアがある223号室、ウェグナーのテディベアチェア450号室、またアレルギー体質の人のための特別な部屋もあるそうです。
写真はフロント横の新聞やパソコンがある部屋です。

ランチ

海の見えるカフェへ移動です。
ここからは緑の広い庭園とその向こうに広がる海を一望できます。
とても開放感があり、時々晴れ間がのぞくこの日は屋外のテラスが賑わっていました。
ここにはヤコブセンのセブンチェアやアントチェアがたくさんあります。
黒がメインで、その他に黄、緑の椅子がバランスよく並んでいました。

私もせっかくのお天気なので、外でランチ。
スープのセット(ビーンズスープ、クルトン付・コーヒー、自由にパン)を頂きました。
お味はどれも美味しく、パンはベリージャムが濃厚です。
サラダは小海老をトッピングしたシュリンプサラダ、オイルサーディン、サーモンがグリーン野菜と一緒に盛られていました。

ここに1時間くらい居たでしょうか。
海から来る風は不思議と潮の香りが感じられず、風の冷たさもありませんでした。

手を繋ぐ

美術館の広い庭園は、緑でいっぱいです。
日本で見られるような草木もあり,綺麗に手入れされています。
深い緑から薄い緑までその濃淡が美しく、時々空から差し込む光がそれらを一層輝かせていました。
庭園にはあちらこちらに彫刻やオブジェも点在しています。
芝生の斜面でころころ転がって遊ぶ子ども、太極拳をしている人、静におしゃべりをしている老夫婦。
大人も子どもも時間を忘れたように、のんびり過ごしています。

手を繋いで散歩するふたりに出会いました。

さりげなくて素敵ですね。
これから海を見に行くのかな。

風、Vind ヴィン

目に、耳に、頬に、からだ全体に風を感じた場所です。
自分の気持ちを立ち直らせてくれるような、優しく包み込んでくれるような、穏やかに癒してくれるような、そんな風を感じました。
だからみんなこの場所に長く座っているのだと思います。

ここは、ルイジアナ美術館の中庭から見た風景です。
前に広がるのはオーレスン海峡、遠くにスウェーデンが見えます。
この素晴らしい風景を誰にどう伝えよう。
心がぐっと熱くなりました。

交通機関

デンマーク国鉄DSBの運行するエストーや市バスを利用すると、郊外には比較的簡単に出掛けることができます。
市内交通のチケットは共通で、定められた制限時間内であれば乗り換えも自由。料金はゾーン制になっていて、目的地まで何ゾーンあるかによって料金が決まるシステムです。

初めはチケットの買い方が分からず、右往左往して、何度も通りすがりの方に尋ねました。
北欧の方はシャイで無口と聞いていましたが、みなさんとても親切で、見ため泣きそうに困っている私に丁寧にチケットの買い方を教えてくれました。
男性は背が高く大柄なのですが、とても小声で落ち着いた話し方をされます。
女性は的確に淡々とその方法を教えてくれます。
北欧の国に住む人たちのよい人柄に、この先もたくさん出会うことができたことは、とても感謝でした。

やっと乗り方にも慣れた頃、足を伸ばして郊外にあるルイジアナ美術館に出掛けました。
次回はルイジアナのお話です。

目を惹く店先

人通りの多い道から少し脇に逸れると子ども服やアクセサリー、児童書や絵本の専門店、リボンや便箋・封筒のみを扱うお店などが通りの両側に数多く並んでいました。
どのお店もお客さんがふたりも入ればもういっぱいになるくらいの広さです。

雑貨ひとつ見ても、日本では見られないような色彩の組み合わせや、機能的なデザインがあり、ぶらぶら歩いているだけでも目を楽しませてくれました。

この日は家族のために、小さな布製のバックを買いました。

空港

コペンハーゲンのカストラップ空港には北欧デザインが溢れています。
床は茶色の木でできており、足音が吸収されるのでしょうか、とっても静かでほっとします。
人々を導くピクトはシンプルで誰にでも分かりやすく、迷うことがありません。
フライトを待つ人たちがくつろぐラウンジには、座り心地が良い椅子がたくさんあります。
デザインのひとつひとつが綺麗や美しいだけでは終わらない、日常生活に心地よく使われてこそ価値があるものだと実感しました。

写真は孔雀が羽を広げたように見えるトリニダードチェア。
デンマークで活躍したナナ・ディッツェルがデザインしたものです。
扇形の座面と背面に特徴があり、背中にあたる独特な曲線は座ってみて初めてわかる心地よさでした。

北欧の子ども

いつもの公園に散歩に行くと、赤ちゃん連れの家族に出会いました。
日光浴をしながら、おもちゃで遊ぶ様子がかわいらしく、写真を撮らせて頂きました。
シャッターを押す瞬間、ちょっと泣き顔に・・・。
驚かせてごめんね、でも本当は抱っこして写真を撮りたかったです。

いろいろなところで、小さい子ども連れの若いお父さんとお母さんをよく見かけました。
赤ちゃんを愛おしそうに見つめる様子から、どの子どもも大切に育てられていることが伺えます。
北欧では出産や育児に対しての制度が充実していて、きちんとした環境の中で子どもを育てることが、未来の社会のためになるという考え方が根付いています。
手厚い社会保障があるため、安心して子どもを育てることができるのですね。

街の花屋

大きな通りから少し離れると、通り沿いに花屋がありました。
店先に大きく花を広げています。
訪れた初夏の季節らしく、シャクヤクの花が売られていました。

北欧はお天気の移り変わりが激しく、昼間でもうす暗く曇っていることが多いのですが、シャクヤクの花の色がその空気とは対照的でとても印象的でした。
しばらく眺めていたいと思い、カフェでひと休み。
隣の席では、耳慣れないデンマーク語でおしゃべりする人たちで賑わっていました。

カフェ

夏になるとレストランやカフェにはテラス席が設けられ、終日賑わっています。
夏とはいえ、外にはストーブが用意され、また椅子にはブランケットが置いています。
晴れたか思うと霧のような雨が降り出して急に気温が下がったりもします。
でも北欧の人たちは少しくらい雨が降っても平気。
日照時間が長い夏を思い切り楽しむように、夜遅くまでビールを片手に夕食を楽しむ人たちでいっぱいでした。

少し陽が沈むとテーブルのキャンドルに火が灯ります。
ゆらゆらとした炎を見ていると、すっかり北欧っ子になった気分に。
覚えたばかりのデンマーク語 「Tak」 ありがとう、なんてちょっときどって言ってみたりしました。