公衆サウナ近くのカッリオは、ヘルシンキで変化している地区。
岩を意味するカッリオにはあちこちに岩盤が多く、アパート横の公園は、特にサウナのあとのクールダウンにはちょうど良いのです。岩盤の上で水着になって寝ころぶのがフィンランドスタイル。夏の太陽は夜になってもなかなか沈まず、新緑とともにキラキラと街が輝いて見えます。陽の光は北欧の人たちにとっては貴重なので、日焼けなど気にせず、思いきり外で楽しみます。
筋雲のかかった高い青空の下、地元の人々の休日スタイルを真似てみたいな。
ヘルシンキ郊外に公衆サウナがあるんです。
ちょっとレトロなネオンサインにちょっとドキドキします。
夏至を前にした今の時期はサウナで汗を流して、外で涼むのがいいんですよね。
以前は100件ちかくあった公衆サウナですが、今では湖畔の別荘や自宅にサウナがあることが多くなり、このような公衆のものは少なくなりました。唯一残る薪サウナです。入り口には日本の銭湯のような番台に似たスペースがあり、そこでサウナ代や必要ならばバスタオル代を支払います。みんなで薪にジュウジュウ水をかけて湯気をだすので、中はもうすごい熱気です。
そしてじゅうぶん温まったあとは、こうやって外でクールダウン。ちょっとした社交場ですね。この風景、とてもいいです。
この日は休日でしたので、近くの公園ではゲームをする大人たちや、ひなたぼっこをする若い女性、子どもがスケートボードをしたりしていました。それにしても、なんとものんびりしていますね。
北欧の冬は厳しいですが、いよいよ1年の中でも一番良い季節を迎えます。みんなが待ち望んでいる夏の到来です。店先には芍薬やバラの花を買い求める方でいっぱいです。蕾の芍薬も自宅に飾られる頃にはきっと大きな花びらが広がり、大輪になるのでしょう。色とりどりの花や緑を見ると、たくさん写真を撮ってしまいます。
フィンランド語で花はkukkaと言います。
何て綺麗な花でしょう!は Miten kauniita kukkia! と言います。
花は他のオランダやなどのヨーロッパから輸入してくるのかもしれません。フィンランドの主な農畜産物は、小麦、大麦、オート麦、てんさい、じゃがいもですから、花が育つ環境ではないように思います。
数年前、わたしの友人がちょうど今の季節に結婚式を挙げたことがあります。友人は花の仕事をしており、自身で挙式の花のコーディネートをしました。6月のジュンブライドに選んだ花はこの芍薬でした。高砂席も各テーブルも満開の芍薬で飾られ、その艶やかさはそれはそれは素晴らしいものでした。それ以来、私はこの花が大好きになりました。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という諺がありますね。芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容することばですね。
これからの季節、日本でも多くみられます。見目麗しい花をぜひ見つけてください。
秋の晴れた日にフリーマーケットに出かけることは北欧の人たちにとっては日常的なこと。
いろいろなものが並んでいるので目利きが必要ですね。自分の暮らしに必要なものを見つけて、USED品をまた大切に使っていくことは日本人も学びたいところです。以前は私もUSED品に抵抗がありましたが、今では手元にやってきた食器の歴史を考えたり、自分と同じ年のお皿に愛着を感じるようになりました。若い時に比べると、少しずつですが丁寧な暮らしができるようになったように思います。まだまだですけど。
そして、この衣装、休日にはこのように民族衣装でお出かけする方も大勢います。
東欧やロシアも近いので多国籍な雰囲気も好きです。大きく膨らんだスカート、素敵でしょ。スカートは黒が基本、ブラウスは花柄、スカーフも色を合わせておしゃれを楽しんでいます。
空には秋らしい筋雲が見えます。